置賜保健所の山田です。
オリンピック開催から早や一週間、
予想よりも早く第5波が首都圏を中心に流行し、
昨日はついに新規患者1万人突破!となりました。
県内でも首都圏との接点で新規患者が相次ぎ、
昨日は山形市内で乳幼児施設のクラスターが発表されています。
当管内はお陰様で早期発見(早期受診・早期診断)のため地域流行には至っていませんが、
これから本格的な夏休みへ入ることから油断が出来ない状況が続きます。
さて、感染急拡大に大きく関与しているデルタ株の特徴として、
①患者から排出されるウイルス量が従来株より相当多い
②潜伏期が短い⇒結果として感染力は2倍程度と推測されていますが、
重症化しやすいかどうかは今後判定(県中・森野先生からの文献情報から)。
また、このことから想定されることとして、
今までの戦略である「患者隔離」「接触者の疫学調査」による封じ込めの限界も、
指摘されています。
では、どうするか…?ですが、
私は以下の3点(事前準備の視点)が重要だと考えています。
①ハイリスク者・集団生活者(職場を含む)へのワクチン接種を速やかに
②環境対策(換気の徹底・昼食時は一緒に食べない←山形市の乳幼児施設
クラスターはこれがリスクではないかと保健所長が会見していました)
③我慢せず、早期受診・早期検査⇒若年者ほど経過をみてしまう!
上記のうち、実は管内自治体の複数の庁舎が新しくなったばかりなので、
「換気」の部分を大変気にしております。
大きなワンフロアーはいいのですが、
更衣室・トイレ・会議の場などの狭い空間では、
気密度が高くなった分だけ注意が必要です。
定時の窓開けよりも、数センチ常時開けながらの冷房運転を、
それが難しいのであれば、出入り口の開放や室内にサーキュレーターを設置するなどで、
「風の流れ」を作るようにしましょう。