置賜保健所長の山田です。
定例の発信よりは早いですが、庄内の患者増大で皆様ご心配かと考え、
当管内の事例を含めての情報を発信いたします。
まず、県外から来訪された方の濃厚接触者にあたる同居家族はPCR陰性と判明しました。
このご家族は、接触直後から職場を休んでいますので
今後の地域流行の危険性はないと思われます。
このケースを含め、
今回の報道では「症状があったのに何故?」と思われた方も多いと思います。
私はこのことについて、
災害時に話題となった「正常性バイアス」が影響していると考えます。
ちょっと専門的な言葉ですが、「大雨でも自分のところは大丈夫」
「大きな地震だけど津波は来ないよね」と人は物事を良い方向に
解釈しがちで結果として逃げ遅れて命を落とすというものです。
コロナの初期症状は8割が軽症と言われていますので、
誰でもこういった傾向に陥りやすいのだと理解することが重要です。
<新型コロナ感染流行情報>
庄内関連の患者は、今後しばらく続くかも知れませんが、
患者数が多くても濃厚接触者の検査で陽性ならば、
対策の結果ですので時間の経過とともに終息していきます。
但し、このように市中感染のリスクが急速に高まる可能性が当管内にもあり、
日常から淡々と「正しいマスク装着」と「換気」を
確実に職場・学校などで徹底していただきたいと思います。
また、もはや「県外」をキーワードに振り分けることが出来るのは困難になりつつあり、
医療機関では発熱患者に対して、
積極的なPCR検査を行うよう県医師会から要請が出るとお聞きしました。
引き続き注意深く、情報を収集する必要性があると思われます。