新型コロナ感染症に関する情報提供 (山田置賜保健所長 メルマガVol.14)

置賜保健所長の山田です。

このところの急な展開と政府が声を大きくしている割には、

都市部の人々の行動抑制が進んでおらず、

皆様もヤキモキしているのではないでしょうか?

尾身先生がおっしゃっているように、

「流行の拡大している地域での対策強化が肝心」ということは、

今までの患者発生状況からも明らかですし、

実際、山形では都市部からの流入を如何に最小限に、

また万が一入って来ても「ボヤで済ませること」がポイントとなっています。

では、何故、行動の抑制が効きにくくなっているのか…?

私は「先の見えないこと」「リーダーが見通しを伝えないこと」が、

原因となっていると感じています。

以前にもお伝えしていますが、

アウシュビッツ収容所に閉じ込められた精神科医フランクルは、

「先の見えないことが人間にとっての最大のストレスである」

と述べています。

また、こういった時にはデマが飛び交い、

それが嘘だとわかるとバタバタと人が死ぬのだそうです。

せめて、山形県の見通しを私なりに考えたところですが…、

①年末年始の帰省にかかる影響は今週中⇒ここを乗り越えられるか?

②その後は、2月上旬の入試による移動

③春の人の移動が盛んになる前に、医療・福祉・高齢者等へワクチン接種を終了できるか?

まずは、淡々と一歩ずつですね。