先日の県公衆衛生学会に参加していたため送信が遅れました。
既にご存じかも知れませんが、今回の予防接種の位置づけと、
ファイザーワクチンの添付文書に関する情報をお伝えします。
この予防接種は、
予防接種法による「臨時の予防接種」と位置づけられており
(期間は令和3年2月17日~令和4年2月28日)、
妊婦を除く16歳以上の成人に対し、
接種の努力義務が課せられているものです。
なお、現在の予防接種法では努力義務=強制ではないので、
最終的には個人の判断に任せる部分はありますが、
いわゆる「任意接種」ではありませんのでご留意ください。
その代わり、もしも接種による被害が生じた場合には、
医療費、医療手当、障害児養育年金、障害年金、
死亡一時金(4420万円)、埋葬料、介護加算などの、
手厚い補償が受けられることとなっています。
接種を慎重に検討すべき対象者としては、
以下が示されており、
接種によるメリットとデメリットを主治医と相談することになると思われます。
①抗凝固療法を受けている者 、血小板減少症又は凝固障害を有する者
②心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患、血液疾患、発育障害等の、
基礎疾患を有する者
③予防接種で接種後2日以内に発熱のみられた者及び全身性発疹等の、
アレルギーを疑う症状を呈したことがある者
④過去にけいれんの既往のある者(てんかんがあっても発作が落ち着いていれば可)
⑤過去に免疫不全の診断がされている者及び近親者に先天性免疫不全症の者がいる者
⑥接種しようとする接種液の成分に対してアレルギーを呈するおそれのある者
⇒今回のワクチンでは過去のワクチンでアレルギーの原因となった防腐剤、
鶏卵や安定剤のゼラチン、容器にラテックスは使用していません。
副反応は、
接種部位の痛み(>80%)、倦怠感(>60%)、頭痛(>50%)、筋肉痛(>30%)、悪寒(>30%)、 関節痛(>20%)、発熱、接種部位の腫脹(>10%)
⇒接種後数日で消失
繰り返しになりますが、
アナフィラキシーショックは20万人に1人の頻度と言われています。
いよいよ置賜管内でも置賜総合と米沢市立で第1回目の接種がスタートしますので、また、随時情報提供させていただきます。