情報提供の都合上、10月1日の時点での内容となっております。ご了承ください。
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置賜保健所の山田です。
お陰様で、置賜管内は今週の月曜日(27日)に入院ゼロを
県内4ブロックで最も早く達成したあと、
新たな患者の発生がないためゼロ更新を続けております。
全国の患者減少への関与として、前回ご紹介したワクチン接種の他に、
抗体カクテル療法の効果が挙げられています。
この治療は、2つの薬剤をカクテルのように混ぜ合わせ、
点滴で20分程度かけ投与するものですが、
感染初期(7日以内)に実施すると劇的に効果を発揮し、
2~3日で解熱・回復すると言われています。
⇒当管内でも第5波では、この治療により早期に回復し、
入院から自宅療養へ切り替えることが出来たため病床の回転が早まり、
入院がひっ迫することはなかったです。
また、投与中~24時間以内にアナフィラキシーなどの、
過敏症状が出ないかを、観察する必要性がありますが、
国の通知では陽性患者の受入れを行う医療機関や無床診療所が往診をすることで、
外来でも点滴が可能とされました(但し、後者は受入れ病院との連携要)。
なお、この治療を行うには、
感染初期かつ50歳以上である・コロナの重症化リスクの基礎疾患あり
・喫煙・高脂血症などがある、などの縛りがありますが、
もし、老人福祉施設内でクラスターが発生した場合には、
従来と全く違う体制が組めると思われます。
具体的には、従来だと「まず健康観察を施設内で」「重症化しそうなら入院」
「場合によっては看取りまで」というスタイルでしたが、
今後は、往診による抗体カクテル療法実施で短期間に病状が回復し、
施設内の感染拡大防止が望めます。
もしくは、一旦病院に短期間入院したあとの、
健康観察を施設で行う方法となるかも知れません
(精神的・身体的負担感が劇的に軽減されるはずです)。
という新たな体制づくりを進めるため、
現在、軽症者の患者受入れを担っていただける病床確保のために再度、
各方面へご依頼しているところです。
年末に向けては内服薬の承認の話も出ており、
皆さまも是非、コロナの治療が大きく変わることを期待してください!