置賜保健所の山田です。
都市部を含めて急激な患者減少が続き、
県内でも入院患者数が一桁・自宅療養ゼロとなっています。
(置賜は入院ゼロとなって約1か月経過しました)
海外では人流の抑制を解除したあとから患者の急増が起き、
ロックダウンを繰り返している国や、
イギリスのようになすがままを選択している国がある中、
どうして日本は患者増が起きないのか?と誰もが疑問に思い、
諸説が提示されています。
私は、何よりも日本のワクチン接種率が高いこと
(しかも一気に接種が進んだので集団免疫効果も高いこと)
が大きく影響していると思います。
また、確定検査を受けるきっかけが「医療機関受診」である
=医療アクセスが良い国であること、を裏返すなら、
ワクチン接種によって症状が強く出なければ受診しない
=検査診断件数が激減していることが背景にあると思っています。
後者は、ブレークスルーでのクラスターリスクが残りますが、
「マスク装着」や「環境整備」に対する予防措置を継続していることで、
実効再生産数(1人が何人に感染させるか)が低く抑えられているため、
結果的に患者数の減少が続いているのだと推察します。
今後、このハッピーアワーが崩れるとしたら、ですが、
ワクチン対象外の11歳以下の若年者に周囲の大人から、
ウイルスが持ち込まれ施設内クラスター化
・・・ワクチン効果が低下して来た高齢者へ家庭内で伝播することが最も懸念されます。
ただ、少なくとも未接種者でない限りは、
今までの経験からいきなり重症化することは考えにくいですし、
ワクチン効果で以前のような感染の連鎖が続く確率は低くなると思います。
第6波に向けて最悪のことを想定して準備を進めなければなりませんが、
ワクチン接種が進んでいなかった時の経験に縛られることなく、
柔軟な発想が求められています。
・・・また随時情報提供させていただきます。