新型コロナ感染症に関する情報提供 (山田置賜保健所長 メルマガVol.57 )

置賜保健所の山田です。

一日遅れとなりましたが、新年あけましておめでとうございます。

年末年始は何とか大きな波もなく、無事過ごすことが出来ましたが、

予想通りというか、年明けの患者数の増大はものすごい勢いですね。

山形も本日の報道で14名!全国同時に、年末年始の人の移動が大きかった分だけ、

今週は新規患者が増加すると思っていましたが、米軍基地由来の話は想定外。

沖縄県民の思いは複雑だと思います。

(何と本日の沖縄新規患者数は600人超!!!とのこと、ああ・・・。)

恐らく日本でも今月中に、オミクロン株への切り替えが急速に進み

他国のような大流行?に備えるため、対策案を取り急ぎ考えてみました。

ご参考としていただければ幸いです。

※2回ワクチン接種済でも次々ブレークスルーが起きると仮定しての話です。

〇予防策&感染拡大防止に関して

・繰り返しですが、寒い中でも「すきま風」換気を徹底しましょう。

・鼻水・咽頭痛など発熱が無くても体調の変化があれば休んで検査を。

・乳幼児や高齢者、入院患者など免疫が低下する(もしくはワクチン未接種)

 の者が集団で暮らす場のクラスターを早期に探知する

⇒発熱だけでなく体調不良者が増加したら速やかに検査を行う。

・医療&高齢者施設の面会は、ワクチン接種済でも少し慎重に対応を。

〇事業継続計画(BCP)を見直す

・多数の職員が患者または濃厚接触者となり、出勤できなくなる可能性あり

⇒今までにないくらいの患者数を想定した場合、オンラインでの対応が

 可能な職場・学校は流行前にチャレンジを繰り返しておく。

⇒医療・福祉・消防など生命にかかわる職種は可能な限りワクチンの前倒しと

 健康観察の強化を(従事者本人だけでなく同居家族に対しても)。

⇒防災対策の意味も含めて、個人としての食糧備蓄・確保を。

過去の経験では都市や近隣の流行が先行してから、

1か月後ぐらいに山形での感染拡大が起きていましたが、

今回は多数が都市部から年末年始に地域へ滞在していますので、

また通常のコロナウイルスでも流行しやすい冬期であり、

感染性の非常に高いオミクロンであれば、一気に拡がるでしょう。

早め早めのご対応を宜しくお願いいたします。