新型コロナ感染症に関する情報提供 (山田置賜保健所長 メルマガVol.56 )

置賜保健所の山田です。

いつの間にか御用納めまで残り数日となりました。

オミクロンの情報を集めてから発信を・・・と思っていたら、

大阪・京都と相次ぐ市中感染が発表されましたね。

天皇杯サッカーのことでも分かるように、

オミクロンと診断されるまでの時間がかかるため、

後出しじゃんけんのように(いったんは待機解除となった)海外から入国する方々が

「濃厚接触者扱い」となることが課題となっています。

国は「デルタ株が否定された段階でオミクロン扱いとする」と通知しましたが、

市中感染は「氷山の一角」と捉えた方が良いかもしれません。。。

折悪しく、これからクリスマス+年末年始となり、入国者へは厳しい制限を続けながら

(空港周辺の保健所の業務増大は市中感染が始まった中でも、どこまで続くのか・・・)、

一方でワクチン検査パッケージ推進による施設利用拡大を呼びかけている??

GO-to推進と同じ轍を踏まないよう、

中央政府と専門家が国レベルでせめぎ合っているのだと推察しています。

では、オミクロンの現時点での問題点は???

その感染性の高さから多数の患者が一気に発生し、

病床ひっ迫⇒優先すべき患者が入院出来ず重症化してしまい、

やっと入院できたとしても改善まで時間を要し、

病床ひっ迫の悪循環を招いてしてしまうことだと思います。

対策のポイントとして、ワクチン接種後の方々がオミクロン株に感染しても、

症状が軽い場合が多いので、まさかと思って受診しない・・・発見の遅れから、

今後はクラスター対応が重要になると思われます。

皆様の周囲で「いつもより体調不良者が多い」と感じたら、

積極的な受診とPCR検査を勧めていただきたいと思います。

年末年始の第6波は何とか避けたいところですが、

保健所ではお休み期間も当番制で常時対応できる体制を取っていますので、

お気づきの点がありましたら遠慮なくご相談ください。

では、少し早めですが・・・皆さま良いお年をお迎えください。