新型コロナ感染症に関する情報提供 (山田置賜保健所長 メルマガVol.55 )

置賜保健所の山田です。

天童の乳幼児施設クラスター関連もやっと落ち着き、

年末年始~第6波?オミクロン対策~が重要となっています。

さて、改めて現時点でオミクロン株と国内で確定された

人数を調べてみたら、いつの間にか17人(昨日+4人)。

最初の確定報道が11月30日でしたので、

予想通り外国からの流入を完全にシャットアウトしているわけではないため、

患者の増加が続いています。

さらに、日曜日に岐阜で陽性と判明した方は流行国経由ではなかったので、

空港周辺での待機(最短は3日間)を経て地元に戻ったあと発症。

この方を含め、昨日陽性となった4名の入国から診断までの期間は

4日から7日程度かかっており、入国時に発症(コロナ検査陽性)とならない限り、

潜伏期が5日程度あることから検疫でのチェックは難しいと感じました。

さらに、この4名と同じ飛行機に乗っていた「濃厚接触者」は約350名!

最終接触から1週間も経過していたら、既に発病しているかも知れませんね。

では、空港検疫で新型コロナ陽性(無症状含む)となっている総数は?と

厚労省のHPから検索したら12月1日から13日までに、

〇4・13・4・11・5・12・13・10・6・16・21・11と、ここ数日で急増していました。

また、陽性者の中には明らかな有症状者もいて、

感染力の高いオミクロン株が主流になりつつある中では、

空港検疫による時間稼ぎの限界がそろそろ出て来ているようにも感じます。

現在、こういった海外から帰国した待機者向けのホテル確保が

限界に近くなっている報道もあり、

ワクチン2回接種者では(オミクロン関係の接触者や入国を除き)

自宅待機を認める方向となったのも今後を予想してのことなのかも知れません。

オミクロン株による重症化が少ないというエビデンスが得られれば、

もっと待機期間が短くなるかも知れませんが、年末年始はどうなるのか?

大変気になるところです。今後とも宜しくお願いいたします。