情報提供の都合により、12月3日時点の内容となります。ご了承ください。
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置賜保健所の山田です。
天童の乳幼児施設クラスター関連での新規感染者数が昨日は15名!となり、
ついに東京都を抜いてしまいました・・・。
数が多い=後ろ向きになりがちですが、
疫学調査でのあぶり出しが徹底している(手前みそになりますが)という見方もあり、
マイナス面ばかりではありません。
ただ、予想はしていましたが、ワクチン未接種の小児間のクラスターは、
親を介して地域流行につながるリスクを含んでいますので、
事前対策を徹底していくことが重要です。
当管内では、天童の案件の直前に乳幼児施設の皆さま向けの研修会を終了しており、
決して対岸の火事とは思えませんが、
一層対策を強化してくださっていると考えております。
その際、何度も強調しましたが、対策のポイントは効果的な「換気」の徹底です。
皆様の執務室・利用者が滞在する場所・更衣室・食堂など、
今一度、「すきま風と換気扇+廊下側のドアの開放」を心がけてください。
ところで、話題のオミクロン株ですが、国内流入を早期に探知するため、
各県の衛生研究所へゲノム(遺伝子)解析の実施強化について通知が出ました。
具体的には、ダイレクトでオミクロン株を分析するPCR検査法の確立を、
国立感染症研究所で取り組んでいるようですが、もう少し時間が必要のようです。
よって現段階では、
①帰国後14日以内にPCR陽性となった場合はゲノム分析を徹底すること
②従来のデルタ株検出で「陰性の場合」は直ちに厚労省へ報告すること
などが通知されています。
また、オミクロンに関する情報では、
前回私がお伝えしたような、
「毒性は低いかも?」「従来のワクチン3回目接種を急ぎ、ブースター効果を高めることが重要」と海外の研究者からの報告が出ているようですが、
未だ不明のことが多いままです。
今月中には研究結果などが、もっと発表されると思われるため「正しく恐れる」ための情報収集を続け、皆さまへ提供いたしますので引き続き宜しくお願いいたします。