情報提供の都合等により、1月14日(金)時点の内容となっております。
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置賜保健所の山田です。
連日全国の陽性者が急増していますが、
当管内でもいよいよの状況を呈しています。
さて、広島の保健所長からの全国保健所長会ML情報では、
1.ワクチン接種の効果は限定的:約半数が2回接種では感染。
2.感染の中心は若年者(10代~40代):
年末年始の行動から圧倒的に若年の感染主体ですが、
高齢者は施設内職員や家族からの2次感染の模様。
コロナの感染自体よりも基礎疾患の悪化で重症化している。
3.潜伏期間が短縮(2~4日):保健所で接触者の検査をする頃には総なめ状態。
感染から2日後に咽頭痛や鼻汁などの上気道炎症状が現れ、
その翌日(感染3日後)に38℃程度の発熱を来す。
発熱は1~3日で解熱し、その後は回復・治癒の経過が多い。
4.症状は上気道炎(咽頭痛、鼻汁)と発熱(筋肉痛、全身倦怠)が主体:
デルタに特徴的だった味覚嗅覚障害や下痢症状は少ない。
5.在宅療養者の増加:入院を要する感染者は、感染者全体では5%程度
現時点では人工呼吸器やECMOを必要とするケースは極めてまれ。
ということから、インフルエンザに近い様相となっていますが、
最近は国内でも死亡例の報告があり、またワクチン未接種の方の情報が
少ないので安心は禁物です。
感染力の強さは、まるで「ロケットを打ち上げたような」患者増だと
長野県の保健所長が表現されていましたが、
今出来ることは、ひたすら事前に「換気・正しいマスク装着・早期受診」
を徹底していくことだと思います。
特に学校や施設、工事現場の送迎バスや車の中はリスクが高く、
また、会議や打ち合わせの場面でも「広い会場と常時換気(すきま風)」
を是非徹底ください。
近場であっても集団での行動は最小限にお願いします。
各自治体が3回目の接種を前倒しするため必死に頑張ってくださっていますが、
恐らくこれから1か月以内に起きるであろう患者増には間に合わない
と考えています。
豪雪で転倒転落した患者で病院のベットも例年より一杯とのこと。
いろいろな意味で慎重な行動を周囲へ呼びかけていただければ幸いです。